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| 2011/03/13 19:03 |
第四章 |
国道沿いのレストランや本屋は閉店して、窓ガラスが割られている。廃屋になった建物の駐車場に十代の若者が座りこんでいる姿を見かける。学校へも行かず、街をたむろする少年達の住みかになっているのだろう。
車や人通りの少なくなった市内を抜けて、大学の駐車場へ車を止めた。今日の一時限目の解剖学の授業は休講になっていた。教授が入院したらしい。
和也は朝の9時から開館している図書館へ向かった。その時、携帯電話に美音からのメールが入った。
『おはよう、和也。十一時に学生食堂のいつもの場所で待ってるね』
和也は返信を送った。
『B棟屋上の方がいい。よろしく』
学生食堂へ入っていく自信はなかった。またパニック発作に襲われるかもしれない。今は人を避けたかった。B棟は大学院生の美音が動物実験をしている建物の屋上だった。二歳年上で薬学部の美音とは、山岳部の活動で知り合った。
和也は図書館のパソコンの前に座って、ウィルスについて調べだした。彼はウィルスの最新情報を毎日追いかけていた。
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